正道有理のジャンクBOX

経験から学ぶことも出来ないならば動物にも及ばない。将来の結果に役立てるよう、経験や知識を活用できるから人間には進歩がある。

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理論と学習

レーニン「共産主義における『左翼』小児病」学習ノート⑥

第7章 ブルジョア議会に参加すべきか? 第7章も、ドイツ共産党「左派」の言葉で始まっている。「歴史的にも政治的にも寿命のつきた議会主義という闘争形態に逆もどりすることは、すべて断個としてしりぞけなければならない」――レーニン曰く「これは、こっけ…

レーニン「共産主義における『左翼』小児病」学習ノート⑤

第6章 革命家は反動的な労働組合のなかで活動すべきであるか? レーニンはこの「共産主義における『左翼』小児病」を書く以前――一九一九年十月の『イタリア、フランス、ドイツの共産主義者へのあいさつ』(レーニン全集 第30巻)のなかで、ドイツの「独立」…

レーニン「共産主義における『左翼』小児病」学習ノート④

第4章 ボルシェヴィズムは、労働運動内のどんな敵とたたかって成長し、強くなり、きたえられたか? 前章では、ボルシェビキがロシア革命の全歴史を通じて、それぞれのおかれた条件に応じて柔軟で弾力性のある戦術を使い分けてきたことを見てきた。それは、…

レーニン「共産主義における『左翼』小児病」学習ノート③

第2章 ボリシェヴィキの成功の一つの基本条件 「・・わが党に最も厳しい、鉄の規律がなかったならば、労働者階級の全大衆が、すなわち労働者階級のなかで分別があり、誠実で、献身的で、影響があって、おくれた層をみちびいたり、ひきつけたりすることので…

レーニン「共産主義における『左翼』小児病」学習ノート②

第10章 二、三の結論 この章は、その表題にあるように第1章で述べられている「基本的な特徴の二、三のもの」と対応しているのだろう。2章から9章は個別具体的に「左翼」空論主義の例を挙げて批判しており、引用されることも多い。しかし、この10章は、2…

レーニン「共産主義における『左翼』小児病」学習ノート①

序章 (一) レーニンは「共産主義における『左翼』小児病」(以下「『左翼』空論主義」と略)の著作を一九二〇年四月から五月にかけて書きあげた。 そして五月一二日に原稿が仕上がると、その植字から印刷の進行状況までを自分で監督し、このパンフレットの…

レーニン『なにをなすべきか?』学習ノート(第四回)

【四】経済主義者の手工業性と革命家の組織 第四章は、ロシア社会民主労働党の党組織はどうあるべきかについて述べている。 「およそ、どのような団体でも、その組織の性格は、この団体の活動の内容によっておのずから、また不可避的に決まるものである」 経…

レーニン『なにをなすべきか?』学習ノート  (第三回)

【三】組合主義的政治と社会民主主義的政治 『ラボーチェエ・デーロ』第10号の論文でマルトィノフは「……『イスクラ』は、……事実上、わが国の諸制度、主として政治上の制度をばくろする革命的反政府派の機関紙である。……他方われわれは、プロレタリア闘争と緊…

レーニン「なにをなすべきか?」学習ノート (第二回)

第二章 大衆の自然発生性と社会民主主義者の意識性 レーニンの問題意識の多くは「大衆の自然発生性」と「社会民主主義者(共産主義者)の意識性」をどのようにして結合するのかという点にあった。 レーニンは当時のロシアにおける運動の強みが大衆の(主とし…

レーニン「なにをなすべきか?」学習ノート (第一回)

目次 序 レーニン組織論の形成過程(末尾年表参照) 1)「なにから始めるべきか」でレーニンが提起した三つの問題 2)「われわれの組織上の任務について一同志にあたえる手紙」 3)『なにをなすべきか?』の意義 ・プロレタリアートの組織性 ・「生きた人…

憲法前文は平和主義・国民主権という理念の変更を認めてはいない

「憲法改正」論議を阻害してきた9条改憲論 憲法第96条は、あくまでも憲法の「改正」を規定したものであり、憲法の理念を覆すような自民党の「改憲」は憲法が認めていない。憲法前文の成立過程はそれを証明している。 立憲民主党の登場によって現実的には「…

レーニン『なにをなすべきか?』学習ノート(第五回)

【専門化・分散化、集中化と分業論に関する考察】 一般に「なにをなすべきか」の学習レポートや解説で、この「集中化、専門化」ということの意味についてあまり深く検討されているものは少ない。しかし、この節の表題を「組織活動の規模」とし、それを実現す…